日本ではケータイにケースをつけるという習慣はあまりないと思うが、海外ではケースにいれ、そしてベルトに取り付けるということがごく普通に行われている。ケースも様々なものが売られている。ここタイでも1つ50Bから売っている。しかし「安かろう悪かろう」(すぐに裁縫がほつれたり、ベルトクリップが壊れたり)だったり、マグネットが強力すぎて携帯本体やメモリに悪影響を及ぼすことも多々ある。
以前から清水隆夫さんのサイト「Good Job!」で何回か KRUSELL社 のケースが紹介されていて(Mio用、NOKIA6630/702NK用、NOKIA6820用)、非常に気になっていた。
そこで、KRUSELL社のケースをいくつか購入したので、検証レビューする。
まずは、NOKIA7600用のケース。
NOKIA7600は海外GSM、日本のW-CDMA双方で使える携帯として、海外居住者や海外出張の多い人がこぞって買ったモデル。木の葉をモチーフとした携帯である。NOKIA JAPAN販売の物は日本語表示、入力が可能なモデル。
さて、この特殊な携帯の形に果たしてケースはちゃんとマッチするのだろうか??
ケースは本革とビニールで出来ている。携帯の表面(液晶とボタンがある面)はビニールで覆われるかたちとなる。
ケース裏面には KRUSELL 独自のアタッチメントシステム「Multidapt」(詳細は後述)。この「Multidapt」システムは様々なアタッチメントが用意されている。ケース裏面の「Multidapt」ベースにはネックストラップなどを通せるようにもなっている。また、カメラ用の穴もちゃんとある。
ケースはNOKIA7600を包み込むようになるためにファスナーがついている。またNOKIA7600の各種ボタン用にそれぞれ穴があけられている。
NOKIA7600にかぶせた状態。はじめはちょっときつい感じがしたが、使っていくうちになじんできた。ストラップもちゃんと出せる。
ビニールもクリアなので液晶の表示を妨げることはない。またスピーカー部にも穴が開いているので通話はまったく問題ない。あえて難点をいえば、ビニールが少し硬いためにボタンが押しにくいということだろうか。しかし実用上は問題ない。
NOKIA7600上面にあるパワースイッチボタン、カメラシャッターボタンも問題なく押せる。若干のズレはしょうがないか。
底面の各種コネクタ部もまったく問題ない。
左サイドの各種ボタンとIrDAの窓。画像右側のボリュームボタンのところにはビニールカバーになっている。
裏面。カメラの穴のズレもなく、デジカメも問題なく撮影できる。
今回、はじめてKRUSELL社のケースを使ったが、総じて高クオリティである。その理由は、本革製、そして、KRUSELL社の細かい気配りがあるからだろう。そのへんで50B、100Bで売られているケースとは比べ物にならないのは手に持った瞬間にわかる。また細部の加工により、ケースをつけたまま、各種ボタンへのアクセス、充電ケーブルやPC接続コネクタが接続できる。大変満足した一品である。
しかし、KRUSELLのケースの特徴はケースの質だけではない。ケース裏側にある独自のアタッチメントシステム「Multidapt」である。ベルトクリップや自転車用など様々なアタッチメントが展開されている。これがものすごく使いやすい。
今回入手したアタッチメントはこの4つ。一番左は単独で、右の2つは左から2番目の小さなアダプタと組み合わせてつかう。この「Multidapt」システム、使うたびによく出来ていると関心する。順を追ってレビューする。
まず一番左のアタッチメント。これはベルトクリップ。ケース裏面の「Multidapt」のベースに直接カチっとはめ込む。
ベルトを通した状態。着信したらそのままスっとクリップごと引き抜けばいい。ベルトクリップとケース裏面の「Multidapt」ベースはグラつくこともない。
また、ケース裏面の「Multidapt」ベースにはネックストラップなどを通せるようになっている。
「Multidapt」ベースからベルトクリップを外すときは、ボールペンなどの先のとがったもので押すことで外れる。
続いて、小さいアダプタを取り付けたところ。これもベルトクリップ同様にケースの「Multidapt」ベースにスライドして取り付ける。
上の写真の右から2番目のベルトクリップを取り付けた。取り付けはスライド式である。このベルトクリップにはバネがあり、洗濯ばさみの要領だ。
携帯を取り外すときは、ベルトクリップ上面の着脱ボタンを押すだけである。写真はちょっと違う絵となってしまったが、携帯を手のひらで持って親指でこの着脱ボタンを押して携帯を引きあげることで簡単に携帯がはずせる。
上の写真の一番右側のベルトクリップ。これはかなり頑丈なつくりとなっている。これはベルトの先端から通してつかうタイプ。かなり頑丈でPDAをはめても大丈夫だと思われる。取り付けた携帯やPDAは左右にあるロック解除ボタンを押す。
実際にはこのように携帯を手で包み込んで左右のロックを押し込んではずす。
画像ではうまく説明できないが、この2つのベルトクリップは非常に使い勝手がよい。着信したらベルトクリップの解除ロックを押して、スっと携帯を取り出す。電話が終われば、携帯をそのままスっとベルトクリップに収容する。この着脱はいちいちベルトにある携帯本体を見なくても簡単に出来る。非常にスマートなのだ。
じつは802SE用のケースも入手しているので、これは次回レビューする。
KRUSELL社は携帯のケースのみならず、各種PDAのケースも販売している。NOKIA7600用と802SE用を使って、その素晴らしさにほれ込んでしまっている。ケースの作りこみ、そして「Multidapt」システム。早速、Treo650用、iPAQ h6365用、Blue Angel用をオーダーしてしまった。もちろん、これらPDA用のケースも「Multidapt」システムである。
クルーセルジャパンのサイトが8月29日にリニューアルオープンしている。携帯用、PDA用、iPod用、そして「Multidapt」各種アダプタがネット通販も可能となっている。KRUSELL商品が簡単に手に入るようなったのはうれしい。
もしオフ会などでお会いすることがあるときには、是非、このKRUSELLのケース、そして「Multidapt」システムを触ってみてください。たぶん、満足されると思います。そのくらい私は大満足しています。
[関連サイト]
◆ KRUSELL社:http://www.krusell.se/
◆ クルーセル ジャパン:http://krusell.jp/
2005年09月04日
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Krussel
Excerpt: siam_breezeさんが、Krussel社のホルダーを日本からもちこんでいただけることになりました。私は、現物をまだ確認していないのですが、このホルダーは両面テープで携帯電話などに貼り付けることが..
Weblog: 手作り大好き
Tracked: 2005-09-13 18:31
タイに工場のある、KRUSELLですけど、私はエンポリでしか、見たこと無かったです。
>じょーさん
マルチダプトの部分ですが、以前の物と最近の物で、材質が変わったみたいですね。強度が、アップされているのかもしれません。
めちゃ「いい仕事」していました。
ホルスタータイプもあればいいんですがね。
小生は太っているので、ベルトにいろいろつけると、ずれてきちゃって、不細工なんです。
清水さん、使うたびにほれ込みますね。
ブラケットまでは、手作りできませんので、、、。
http://krusell.jp/ITMP/57102.html
3枚パックです。貼り付けるタイプなので、既存のケースにもつけられます。
すっかり見落としていました(^^;;
でも、このパーツって機械的締結はできるのかなぁ?両面テープだけだと、剥がれが心配ですね。革に縫い付けられるか、リベットが打てると問題ないのですが、、、。
でも、こういうものはやってみるに限ります。ローン・タム・レオ、キット・マイです。
おおお願いししします。
これを使って、ケースを作ってみたいです。世界にひとつだけの♪革ケース作ります。
手配してみます。