2004年10月06日

【タイ現地発情報】タイの職場環境、商売、サービスの雑感

俺が勤めている会社では、業務中の携帯電話は禁止、業務中の飲食も禁止である。もしこれを破った場合は「Warning」がきられる。Warningが溜まると退職処分となる。このことは実はタイ人には非常に評判がよくない。

そういえば、俺がタイに来た当初、銀行に口座を開設するために、アユタヤ銀行チットロム支店へ出向いた。その銀行の窓口で対応してくれた女性、およびその後ろにいた女性達は、携帯片手にお菓子やフルーツを食べたり、おしゃべりしながらワハハと笑っていた。俺に対応してくれた女性もくちゃくちゃ食べながらの対応だったし、後ろを振り向いて後ろの女性と笑いながら世間話をしながら仕事をしていた。もちろん処理スピードはめちゃくちゃ遅い。俺が書いた書類のチェックと彼女のサインをするのに実に窓口で30分も待たされた。日本人的感覚で言えば、5分で出来る仕事である。俺は驚くばかりだった。「とんでもない国に来てしまったな」と。しかしこれが「タイの職場環境」なのだろう。

また、あるショッピングセンターでも俺に対応していた女性の携帯電話がなって、延々と遊びの話をしているのである。俺は呆れて、その店で買いたいものを諦めた。ショッピングセンターをブラブラして、またその店の前を通ると、彼女は「なんであなたはいなくなったんだ!」と怒っていた。理解に困ってしまう。

最近、会社のタイ人が転職した。転職先からメールがあった。「この会社は仕事中に携帯電話も自由だし、お菓子もフルーツも自由に食べられてサバーイサバーイ」と。ちなみに彼女は中華系タイ人でタマサートの大学院も出ている。仕事では優秀だったが、「感覚」はタイ人なのである。

こういうこともあった。やはりショッピングセンターでのことだが、30穴のバインダーが欲しくて探していたがなかなか見つからなかった。店員に聞いてみると、彼女は探しもしないで「ない」という。無いなら仕方がない。しかし諦めきれず探していると、棚の奥のほうに求めていた物が5冊ほどあった。それを手にして先ほどの店員のところへいくと「あー、これなのか。あるんだ」と平然と言った。

コンビニなどで買い物をしているときも、レジでよく店員同士がおしゃべりに夢中になっていることがある。口はおしゃべりで早く動いているのだが、レジを打つ手がノンビリとしているのである。レジ待ちの客がいてもお構いなしなのである。

今は「タイとはこういう国だ」と諦めている。もちろんこういうタイのやり方を否定もしていない。その国にあった仕事のやり方があってもいいわけである。しかし前述のように日本人的感覚だと時々頭に来ることがある。商売とサービスを一体どのように考えているのだろうかと。

一方でサービスが非常に良い部分もある。それは病院だ。タイの大きな病院へ行ったことのあるひとならわかると思う。まるでホテルのような病院。車で行くとドアボーイがササっと寄って来てドアをあける。そして車を駐車場まで移動するのも彼らの仕事だ。まるでホテルのような出迎えである。また、病院の中でも新聞、各種飲み物が自由に摂ることができる。入院しても常に4,5人の看護婦が世話をしてくれる。病院の中には例えばスターバックス、マクドナルド、レストラン、充実したコンビニやショップ。スパまであるところもある。スタバやレストランは病室にデリバリーもしてくれる。というか、病室に各レストランのデリバリーメニューが置いてあるのである。病院内は日本のあの暗い雰囲気はなく、明るく清潔である。スタッフ達も笑顔を絶やさない。医者もえばっていない。病室もそこらのホテルの一室のようなのである。あるとき、知り合いの医者(彼は日本人とタイ人とのハーフのタイ人で、日本語もペラペラ)に「日本とタイの病院の違い」を聞いてみた。彼は「病人はお客様です」と即答した。「お金を頂く以上、病人はお客様です。お金を払うお客様に十分なサービスをすることは当たり前です。そうすることでお客様は再度何かあったときにこの病院にきてくれます。病院の経営を考えれお客様に対するサービスは当たり前のことです」と平然と述べた。日本の病院とは根本的に考え方違う。こればっかりはタイに軍配が上がる。タイの病院を経験してしまうと、日本の病院は「下の下」だと思ってしまう。

しかし・・・、と引っかかるものがある。この医者が言うように「お客様へのサービスは当然である」ということが、前述したような他のケースにはなかなか当てはまらないのである。もちろん病院のスタッフでも前述したような銀行や店員のような人もいる。しかし全体的にそのような人は非常に少ない。どちらが本当のタイか?、と聞かれれば、間違いなく前述した銀行や店員の姿が本当のタイである。その方が働くタイ人にとっても「サバーイ、サバーイ」なのである。サービスに重点を置いた病院は企業として上場もし、業績を年々伸ばしている。いまや他の東南アジアの大手病院を買収する勢いの病院もある。「商売とサービス」、タイで起業する人にとっては一つの攻めどころかもしれない。

posted by siam_breeze at 16:44| バンコク 曇り| Comment(2) | TrackBack(0) | THAI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一般のタイ人向けの病院や街角のクリニックに行かれたことはありますか?
ここで書かれてる病院というのは、タイの大きな病院の中でも特に富裕層に属する人たちや外国人向けの私立病院に限られた話ですね。至れり尽くせりのサービスがあるのはお金を持った人たちだけに向けられたものです。大きな病院でも公立の病院に行くとその違いに驚かされると思いますよ。また、30バーツのカードを使ったときの病院の対応がどんなものか、もしタイ人の知り合いがいるなら見せてもらうのもいいかもしれません。それから日本の病院との比較をされるといいと思います。ほんの極一部の特異な例と比べて全てを語るのはどうかと思います。タイにいるのは超エリート層の人だけではないのですから。
Posted by 輝 at 2004年10月08日 21:56
輝さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
たしかおっしゃるとおりですね。
「外国人や一部のタイ人エリートが使う病院」という前提を書いておかないと「誤解」が生じますね。今後、気をつけます。
今回のエントリーは日本の海外傷害保険が適用されるバンコクの病院(バムルンラード病院、バンコク病院、サミティベート病院)と限定してもいいのかもしれません。

私も他の公立・私立のの病院に行ったことはあります(治療は受けていません)。対応はまちまちだと感じました。

Posted by siam_breeze at 2004年10月09日 12:49
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